| 2008.6.2 食料危機は、やってくるのか? |
| 新聞やテレビで食品の値上がりが報じられています。とりわけ、米、小麦などの穀物やチーズ、バターなどの乳製品の値上がりは急激です。また、こうした原料を多く使うパンや洋菓子も徐々に値上がりしています。なぜ、食料が値上がりしているのか? まず穀物を見てみると国内では米が余っていて生産価格を調整するため政府が備蓄米として34万トン買い上げを実施しましたが、輸入小麦の値上がりで、主食をパンなどから御飯に切り替える個人法人が増え、米も品薄になってきて小売価格が上昇しています。なぜ小麦などが上昇したかといえば、世界的な干ばつと工作機械の燃料である石油の高騰などがあります。一方畜産・酪農の牛豚の飼料が主原料のとうもろこしのエタノール(燃料)への転用で大幅に上昇し、この影響で肉も牛乳も乳製品も世界的に値上がりしているわけです。 また、国内で栽培されている野菜や果物はどちらかといえば、石油高騰による肥料の値上がりでこの先は上昇傾向にあると予測されます。今、世界では農産物輸出国が、自国の供給を優先させ輸出を規制しているため、さらに食料の国際価格の上昇を招き、輸入国、とりわけ途上国では飢餓の危機も起きています。 それでは、日本で食料危機は起きるのか?結論から言えば、食べ物の種類や質さえ問わなければ国内の農地の供給能力で、国民の生命の維持に必要なカロリーは賄えるし、農産物の国際価格はまだ国内と差があるため、起きないと思います。しかし、サツマイモ中心の食事にだれもが我慢できるとは思えないし、安い農産物の輸入を拡大すれば、国内の農業が産業としては成立しなくなります。つまり、食料の確保は防衛と同じであり、エネルギーと同様、自国で安定した供給体制をコストがある程度かかっても維持することが大切だと考えます。 |
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