第169回国会 
参議院決算委員会

●決算委員会質疑概要 平成20年5月16日
平成18年度決算検査報告について


(牧野委員)国立印刷局が独立行政法人に移行した際に4177億円という資産が移されたわけだが、必要があったのか。
(遠藤財務副大臣)国立印刷局の資産の継承は適正であると考えている。

(牧野委員)各独立行政法人が国から継承した資産が過大であったかどうか訊ねたい。当時の独立行政法人の資産の総額は幾らか。
(宮島守男政府参考人)平成十八年度の総額は約235兆円であると承知している。

(牧野委員)それほどの巨額を国から独立行政法人に継承する必要があったのか。
(宮島守男政府参考人)全体として過大となっているものではないと理解している。しかし実物資産の一部に保有する必要のなくなったと認められるものもある。これらについては見直しをしていく必要がある。

(牧野委員)本当にそれほどの巨額の資産がなければ独立行政法人の仕事が出来ないものなのでしょうか。
(宮島守男政府参考人)独立行政法人整理合理化計画の策定にあたり必要な見直しを実行したい。

(牧野委員)独立行政法人の整理合理化計画において売却対象になったのは6095億円となっており、資産の0.5%にしかならない。これ以上売却対象になる資産はないのか。
(青木一郎政府参考人)今回の6095億円をもって完結ではなく、今後とも不要な分は見直していく考えである。

(牧野委員)国債及び借入金の今年三月末時点の全体額を公表したが、その借金について圧縮が急務だと思う。資産の圧縮分を国の債務の償還の原資に当てている実績はどれくらいか。
(額賀財務大臣)先進国の中で債務残高は最悪である。国の資産の圧縮、有効活用を図って、資産売却等を通じ国の財政に寄与していきたい。

(牧野委員)現状を見ると、国立印刷局で500億円の国債が運用されている。そこまでの資産が必要なのか。
(勝栄二郎政府参考人)不要となりました土地は売却し、金融資産も積極的に見直す方針を決めた。

(牧野委員)独立行政法人全体で国債をどのくらい保有しているのか。
(宮島守男政府参考人)保有額合計は約4兆8700億円。

(牧野委員)国の借金がもう850兆円もある。独立行政法人から国へ返納されるお金というのは債務の圧縮に使うべきだと思う。
(額賀財務大臣)借金返済に使わせていただくことが大事だと思っております。

国民生活金融公庫について

(牧野委員)国民生活金融公庫の財務内容が17年度と18年度で比べると悪化している   が原因は何か。また破綻先の債権の内容はどういったものか。
(薄井信明参考人)破綻先債権の内容は、破産、会社更生、民事再生法等の事由により経営破綻に陥っている融資先に対する貸付先である。財務内容の悪化については経済の悪化が原因であると考えられる。

(牧野委員)総貸付残高の件数、金額ともに減少傾向にある。一般貸付と経営改善貸付資金が減少傾向である。原因は何か。
(参考人) 小企業の数が減ってきていること。借金をしないで経営しようという姿勢に移行していること。民間金融機関が貸し渋りを緩めたことなどが理由として挙げられる。

(牧野委員)10月から日本政策金融公庫に統合されるが、統合後は円滑な資金提供を同のように行われるか。
(薄井信明参考人)統合はするが、区分経理をするので事業資金に関しては今までと同様にきめ細かく仕事ができると考えている。



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